Ferment Media Research / 発酵メディア研究
FMR / 発酵メディア研究は、研究者のドミニク・チェンが大学で主催するゼミの名称であると同時に、多様な共同研究者やプロジェクト協力者たちと学術研究、展示、ワークショップ企画などを展開する活動グループの名称でもあります。この名称の由来は、2017年のWIRED日本版のウェブ連載のタイトルとして使用しはじめましたが、その後ぬか床ロボットNukabotの研究開発チームの屋号として用い、2021年からは早稲田大学文化構想学部のゼミ名称にもなりました。
発酵メディア研究とは、サンダー・キャッツ著・水原文訳『メタファーとしての発酵』(オライリー・ジャパン)のように、物理的な発酵微生物たちの生態から人間の生きるヒントを得ながら[発酵]メディア論的により望ましい情報技術の在り方[メディア]を研究する態度を表明する用語です。
わたしは博士課程でコミュニケーションに関わる情報を生命システム論的に捉え、設計する方法を研究した後、ITスタートアップを起業し、多数のウェブサービスの設計と運営に携わってきました。その中で、現代の情報技術産業には利用者のウェルビーイングを第一に捉える視座が欠けていることに気づき、人間の生にとってより善いテクノロジーのかたちを構想するための思索をはじめました。この過程と並行して、共に会社を創業した仲間からいただいたご縁で、発酵食文化の驚異にも心を奪われました。そして、発酵微生物たちの存在をより身近に感じたい一心で、しゃべるぬか床ロボットの研究開発をはじめました。発酵について調べていくうちに、発酵文化には人間中心主義的な制御の思考から脱却して世界の認識を改めるヒントを多く見つけました。
FMR / 発酵メディア研究では、人文科学、自然科学、そしてデザインと工学の知見を有機的に結びつけながら、物理的な発酵現象に限定せず、メタファーとしての発酵概念についても思考を深めながら、日常における人間とテクノロジーの新しい関係性をデザインしようとしています。
ドミニク・チェン
1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)。2017年4月より早稲田大学文学学術院・准教授、2022年4月より同大教授。発酵メディア研究ゼミ / Ferment Media Researchを主宰し、テクノロジーと人間、そしてモアザンヒューマンの関係性を研究。
2004年より、NTT InterCommunication Center[ICC]にて、文化施設としては世界で初めてコンテンツを全てオープンライセンスで公開した映像アーカイブHIVEを立ち上げる。同じ頃より、日本でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの普及促進の活動を開始し、2007年には特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立理事(現在はNPO名称はコモンスフィアに変更)。2008年4月に株式会社ディヴィデュアルを共同創業し、多数のウェブサービス、スマホアプリ開発の企画、ディレクションを行う。2008年IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。日本におけるクリエイティブ・コモンズの普及活動によって、2008年度グッドデザイン賞を受賞。企画・開発を行った2つのアプリ「Picsee」と「Syncle」で2015年、2016年と連続でApple Best of AppStoreを受賞。
2016~2018年度グッドデザイン賞審査員と共に「技術と情報」(2016)「社会基盤の進化」(2017)フォーカスイシューディレクター、ユニット14「一般・公共向けソフト・システム・サービス」ユニットリーダー(2018)、香港・中国ユニット審査員(2017、2018)を務める。その後、3年間の休止を経て、2022年度に「わたしたちのウェルビーイングをつくるデザイン」フォーカスイシューディレクターおよびユニット7「映像音響機器」ユニット審査員、2023年度にユニット18「地域の取り組み・活動」ユニット審査員。2020年10月から2021年6月まで、デザイン展示施設21_21 DESIGN SIGHTにて「翻訳」の概念を拡張する企画展『トランスレーションズ展―わかりあえなさをわかりあおう』の展示ディレクターを務めた。
ぬか床ロボット『Nukabot』をXXII La Triennale Milano『Broken Nature』展(2019.3.1~9.1)、21_21 DESIGN SIGHT『トランスレーションズ展』(2020.10~2021.6)、日本科学未来館ビジョナリー展『セカイは微生物に満ちている』(2022.4~2023.9)などに出展。あいちトリエンナーレ2019『情の時代』展(2019.8.1~10.1)では、2000人以上から遺言の執筆プロセスを集めたインスタレーション『Last Words / TypeTrace』(#10分遺言)を出展。同作はその後、台湾のJUT ART MUSEUM『LIVES』展(台北、2022.3~7)、Pier-2 Art Center『YOLO』展(高雄、2022.12~2023.4)、東京の『END』展(2022.5~6)に出展した。
単著
・ドミニク・チェン『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために』,新潮社,2020.1, 208ページ. ISBN: 4103531118
・ドミニク・チェン『電脳のレリギオ―ビッグデータ社会で心をつくる』NTT出版,2015. 167ページ. ISBN: 4757103581
・ドミニク・チェン『インターネットを生命化する―プロクロニズムの思想と実践』青土社,2013.7. 368ページ. ISBN: 4791767160
・ドミニク・チェン『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック:クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』フィルムアート社,2012. 312ページ. ISBN: 4845911744
・ドミニク・チェン『オープン化する創造の時代:著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』カドカワ・ミニッツブック,2013.5. 69ページ. ASIN: B00DI8TMPU
編著
・ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』、イースト・プレス,2021.8. 320ページ. ISBN: 4781619983
・渡邊淳司,ドミニク・チェン監修「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想,実践,技術」,ビー・エヌ・エヌ新社,2020.2. 304ページ.ISBN: 978-4802511612
・川崎和也、ライラ・カセム、島影圭佑、榊原充大、木原共、古賀稔章、ドミニク・チェン、太田知也、砂山太一、津田和俊、高橋洋介編著『SPECULATIONS人間中心主義のデザインをこえて』(「2-2.プロトコル:コミュニケーション経路をデザインする」担当)ビー・エヌ・エヌ新社, 2019.7. 312ページ. ISBN:978-4-8025-1139-1
共著
・渡邊淳司、ドミニク・チェン『ウェルビーイングのつくりかた:「わたし」と「わたしたち」をつなぐためのデザインガイド』ビー・エヌ・エヌ、2023.09.
・ドミニク・チェン、伊藤亜紗、渡邊淳司、緒方壽人、塚田有那『情報環世界:身体とAIの間であそぶガイドブック』NTT出版,2019.184ページ. ISBN: 4757103875
・岡 瑞起, 池上 高志, ドミニク・チェン, 青木 竜太, 丸山 典宏『作って動かすALife ―実装を通した人工生命モデル理論入門』オライリージャパン,2018.7. 224ページ. ISBN: 4873118476
・松岡正剛、ドミニク・チェン『謎床:思考が発酵する編集術』晶文社,2017.7. 384ページ. ISBN: 4794969651
・柄沢祐輔, 田中浩也, 藤村龍至, ドミニク・チェン, 松川 昌平『設計の設計』(「プロクロノロジカル・デザインに向けて-相同と継承」, pp.172-212 担当) メディア・デザイン研究所2011.9.320ページ. ISBN:4872751701
・渡邊淳司, 藤木淳, 丸谷和史, ドミニク・チェン, 坂倉杏介, 田中浩也『いきるためのメディア―身体・環境・社会の改変』(「コミュニケーションとしての統治と時間軸の設計」, pp. 241-300 担当) 春秋社 , 2010.8.306ページ.ISBN: 4393332768
翻訳
・Sandor Ellix Katz 著, ドミニク・チェン監訳, 水原文・訳『メタファーとしての発酵』オライリージャパン,2021.9. 160ページ.ISBN: 4873119634
・渡邊淳司, ドミニク・チェン監訳「ウェルビーイングの設計論 : 人がよりよく生きるための情報技術」,ビー・エヌ・エヌ新社,2017.1 408ページ. ISBN: 9784802510400
・マレー・シャナハン著,ドミニク・チェン監訳『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』NTT出版,2016.1. 268ページ. ISBN: 475710362X
・ネイサン・イーグル著,ドミニク・チェン監訳『みんなのビッグデータ:リアリティマイニングから見える世界』NTT出版,2015.1 218ページ. ISBN: 4757103506
分担執筆
・西垣, 通(編)『AI・ロボットと共存の倫理』(チェンドミニク「非規範的な倫理生成の技術に向けて」担当:pp.69-95) 岩波書店 2022年7月 (ISBN: 9784000223133)
・塚田有那・高橋ミレイ・HITE-Media編著『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』(ドミニク・チェン「他者の死生を喚起するテクノロジーに向けて」pp.10-25担当)ビー・エヌ・エヌ新社,2021.10.352ページ.ISBN: 4802512295
・青木宏文,赤松幹之,上出 寛子編『モビリティイノベーションシリーズ 2 高齢社会における人と自動車』(チェン・ドミニク「3.3ムービングプレジャー」pp.185-195担当)コロナ社, 2021.1. 228ページ.ISBN: 4339027723
・Jitka Čejková Ed.『Robot100』(Dominique Chen: Co se od slabých robotů můžeme naučit o náklonnosti [The Lesson of Affection from the Weak Robots] pp.411-414担当)ICT Prague, 2020. pages.ISBN: 978-80-7592-062-1(英語原稿、チェコ語翻訳)
・河島茂生編著『AI時代の「自律性」: 未来の礎となる概念を再構築する』(ドミニク・チェン「他者と依存し合いながら生起する社会的自律性」, pp. 9―38 担当) 勁草書房,2019.10. 209ページ. ISBN: 978-4-326-00047-0
・安藤剛、水野勝仁、萩原俊矢、ドミニク・チェン、菅俊一、鹿野護、有馬トモユキ、渡邊恵太、須齋佑紀/津崎将氏『UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX』ビー・エヌ・エヌ新社, 2018.10. 224ページ. ISBN: 4802511051
・西垣通、河島茂生、西川アサキ、大井奈美編『基礎情報学のヴァイアビリティ―ネオ・サイバネティクスによる開放系と閉鎖系の架橋』(ドミニク・チェン「基礎情報学の情報システムデザインへの応用に向けた試論」, pp. 9―38 担当) 東京大学出版会,2014.9.264ページ.ISBN: 978-4-13-050184-2
・Coded Cultures: New Creative Practices out of Diversity (Dominique Chen: Future of Creative Commodities in the Coded Cultures, pp.160-199 ) Springer Vienna Architecture 2011.3 384pages. ISBN: 9783709104576
【修士論文】
メディアアートアーカイブのオープンソース的展開に向けたクリエイティブ・コモンズの実践と二次利用インターフェースの研究 (東京大学学際情報学府)
【博士論文】
インターネットにおけるコミュニティの活性化デザインに関する学際的研究 (東京大学学際情報学府)
論文等
(査読あり)
・Ryo Niwa, Dominique Chen, Young ah Seong et al. Microbial interaction between human skin and Nukadoko, a fermented rice bran bed for pickling vegetables, 21 August 2023, PREPRINT (Version 2) available at Research Square [https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-2727974/v2]
・チェンドミニク,ソンヨンア,城一裕,小倉ヒラク,守屋輝一,三谷悠人,関谷直任. 2023. 人と微生物の相互ケアを育むインタラクション—Nukabot の設計と評価を通して. 情報処理学会論文誌, 64(2), 301-311, 2023. DOI: https://doi.org/10.20729/00224244
・Kojima H, Chen D, Oka M and Ikegami T (2021) Analysis and Design of Social Presence in a Computer-Mediated Communication System. Front. Psychol. 12:641927. doi:10.3389/fpsyg.2021.641927
・Dominique Chen, Young ah Seong, Hiraku Ogura, Kiichi Moriya, Yuto Mi- tani, and Naoto Sekiya. 2021. Nukabot: Design of Care for Human-Microbe Relationships. In CHI Conference on Human Factors in Computing Systems Extended Abstracts (CHI ’21 Extended Abstracts), May 8-13, 2021, Yokohama, Japan. ACM, New York, NY, USA, 7 pages. doi.org/10.1145/3411763.3451605
・Lambert, L., Lomas, T., van de Weijer, M. P., Passmore, H. A., Joshanloo, M., Harter, J., Ishikawa, Y., Lai, A., Kitagawa, T., Chen, D., Kawakami,T., Miyata,H.,& Diener, E. (2020). Towards a greater global understanding of wellbeing: A proposal for a more inclusive measure. International Journal of Wellbeing, 10(2), pp.1-18. doi:10.5502/ijw.v10i2.1037
・D. Chen, H. Ogura, and Y.A. Seong: “NukaBot: Research and Design of a Human-Microbe Interaction Model,” The 2019 Conference on Artificial Life 2019 NO. 31, pp. 48-49
・M. Oka, D. Chen, R. Aoki, and T. Ikegami: “ALife as a Tool for Cooperative Society Between People and Machines,” The 2018 Conference on Artificial Life 2018 NO. 30, pp. 103-104
・工藤 彰,岡田 猛,ドミニク チェン「リアルタイムの創作情報に基づいた作家の執筆スタイルと推敲過程の分析」認知科学,1341-7924,日本認知科学会, 2015,22,4,pp.573-590 doi:10.11225/jcss.22.573
・チェン ドミニク「「学習」に固執する (特集 いま、大学でまなぶこと)」情報科学芸術大学院大学紀要,1884-9539, 情報科学芸術大学院大学,2014,6,pp.25-27
・チェン・ハンロン・ドミニク:基礎情報学の観点からのインターネットのコミュニティ・デザイン論に向けた基礎検討—ネオ・サイバネティクス概念とコミュニティデザイン言語の相互接続,東京大学大学院学際情報学府紀要 (2013.09)
・チェン・ハンロン・ドミニク,山本興一,遠藤拓己,苗村健:心の相互ケアのためのWebコミュニティ「リグレト」の設計と運営,情報処理学会論文誌, vol.53, no.3, pp. 1022 -- 1029 (2012.3)
・苗村 健,木田 巧,チェン ドミニク「バーチャルとリアルの連動を支える基盤技術」日本バーチャルリアリティ学会誌,13426680,2008.03,13,1, pp.20-24
・チェン ハンロン ドミニク「胡蝶の夢 : 生態映像メディアを巡る創造性」映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア,13426907,映像情報メディア学会,2010.01,64,1,pp.33-35,doi:10.3169/itej.64.33
招待論文
・チェン ドミニク「集団性と自律性:間主観的ウェルビーイングに向けて」, サービソロジー,2018,5巻,4号, pp.4-8, 2019.01 https://doi.org/10.24464/serviceology.5.4_4
・チェン ドミニク「インターネットにおけるwell-beingの問題と日本社会における対応可能性について」日本バーチャルリアリティ学会誌,1342-6680,日本バーチャルリアリティ学会,2018,23 1,pp.19-25 doi:10.18974/jvrsj.23.1_19
・チェン・ドミニク:「生成的倫理とその広告への適用について」,人工知能学会論文誌, Vol.32(4), pp.509-516, 2017
寄稿(抜粋)
・チェン・ドミニク「メタ床: コミュニケーションと思考の発酵モデル」ゲンロン10, 138-155, ゲンロン、2019,09
・チェン ドミニク,若林 恵「討議 コンヴィヴィアリティを促す「共話」の力 (特集 「多動」の時代 : 時短・ライフハック・ギグエコノミー)」現代思想,青土社,2018.11,46,17,pp.95-111
・谷口 暁彦,チェン ドミニク「学校内学校を作ることから始める : 大学はひとつではない (特集 大学の不条理 : 力の構造) -- (人文学と芸術学の行方) 現代思想,青土社,2018-10,46,15,pp.161-175
・チェン ドミニク「Everything is a Remix Remastered(2015 HD) : 言語と映像の共進化 (総特集 現代を生きるための映像ガイド51)」現代思想,青土社,2018.3,46,4,pp.168-172
・チェン ドミニク「Blockchainの重重帝網 (特集 ビットコインとブロックチェーンの思想 : 中心なき社会のゆくえ),現代思想,青土社,2017.02,45,3,pp.105-111
チェン ドミニク「スキナー箱の枯山水 : ゲームの超越について(3)」 (特集 ソーシャルゲームの現在 : 『Pokemon GO』のその先) ユリイカ,青土社,2017.2,49,3,pp.195-202
・チェン ドミニク「Cybernetic Serendipity再考 (特集 人工知能 : ポスト・シンギュラリティ)」,現代思想,青土社,2015.12, 43,18,pp.72-77
・西垣 通,チェン ドミニク「討議 情報(データ)は人を自由にするか (特集 ポスト・ビッグデータと統計学の時代)」現代思想,青土社,2014.6,42,9,pp.38-58
連載(抜粋)
・チェン ドミニク「行政におけるウェルビーイングの設計」、行政&情報システム(隔月刊)、一般社団法人行政情報システム研究所、掲載開始:2018.6、最終掲載:2021.2, 掲載回数:9回(連載終了)
・チェン ドミニク「Ferment Media Research」、WIRED日本版(ウェブ)、CONDE NAST JAPAN、掲載開始:2017.4、最終掲載:2019.4, 掲載回数:10回(連載継続中)
項目執筆
中島秀之・浅田 稔・橋田浩一・松原 仁・山川 宏・栗原 聡・松尾 豊編『AI事典 第3版』(ドミニク・チェン「量子論と知能」pp.146-147担当),近代科学社,2019.12. 420ページ.ISBN: 476490604X
解説記事
ドミニク・チェン「インタビュー:ビッグデータに映る世論解析の可能性」,放送メディア研究13特集=世論をめぐる困難,pp.354-368,NHK文化研究所,2016.2.376ページ. ISBN: 978-4-14-007258-5
学会発表
・チェンドミニク,ソンヨンア,城一裕,小倉ヒラク,守屋輝一,三谷悠人,関谷直任. 2023. 人と微生物の相互ケアを育むインタラクション—Nukabot の設計と評価を通して. 情報処理学会インタラクション2023(招待)
・Dominique Chen, Young ah Seong, Hiraku Ogura, Kiichi Moriya, Yuto Mitani, and Naoto Sekiya. 2021. Nukabot: Design of Care for Human-Microbe Relationships. In CHI Conference on Human Factors in Computing Systems, May 8-13, 2021, Yokohama, Japan
・チェン・ドミニク「自然存在との相互ケアの関係をデザインする」日本デザイン学会 第 68 回春季研究発表大会基調講演,2021.6.27(招待)
・第1回人工生命研究会「人工生命と社会」参加者:笹原和俊(東京工業大学)、田口茂(北海道大学)、金井良太(株式会社アラヤ)モデレーター:ドミニク・チェン(早稲田大学), 人工生命研究会, 2021.7.17
・日本記号学会第40回大会「記号・機械・発酵 ──「生命」を問いなおす」セッション3「分解と発酵の記号論」ドミニク・チェン(早稲田大学),藤原辰史(京都大学),増田展大(九州大学)司会:前川修(近畿大学). 研究発表とパネル参加. 2020.11.15(招待)
・Nuit des Idées : « L’art de la fermentation : de la gastronomie au numérique » Dominique Chen: “NukaBot: Recherche et Désign d’une modèle d’Interaction Homme-Microbe,”Institut français du Japon-Kansai, 2020.1.30(フランス語)(招待)
・名古屋大学未来社会創造機構「モビリティによる人と社会の相互作用」講演:チェン・ドミニク「モビリティにおけるウェルビーイング」2019.9.14(招待)
・九州大学大学院芸術工学府芸術工学部「創造性の学び方」岩崎秀雄(早稲田大学)徳井直生(九州大学)長谷川愛(東京大学)ドミニク・チェン(早稲田大学)津田和俊(山口情報芸術センター)研究発表とパネル参加. 九州大学大橋キャンパス共用施設棟2019.3.23(招待)
・第1回ポジティブ情報学シンポジウム「幸福感とはなにか −「人間中心の情報学」からのアプローチ」名古屋大学情報学研究科主催,チェン・ドミニク「情報技術を巡る自律性の設計:集団主義的なウェルビーイングの観点から」2019.1.25(招待)
・ウェブサイエンス研究会オープンセミナー vol.9「ミラーワールドから考える拡張現実の世界」発表者:鳴海拓志(東京大学), 久保友香, 司会:チェンドミニク(早稲田大学)
・2018年度ワークショップ「マンガの体験、メディアの体験」第1回「マンガとスクリーン」ドミニク・チェン「マンガと読者の相互行為(インタラクション)を考える」,早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「イメージ文化史」, 2018.10.26
・チェン ドミニク,小島 大樹,岡 瑞起,池上 高志「 執筆記録情報を用いた行為主体性を持つコミュニケーション場のデザイン」人工知能学会全国大会論文集,人工知能学会,2018.doi: 10.11517/pjsai.JSAI2018.0_2D2OS21a04
・岡 瑞起,池上 高志,青木 竜太,チェン ドミニク「人間と情報技術の共進化を目指す共創コミュニティALife Lab.の構築」人工知能学会全国大会論文集、人工知能学会,2018.doi: 10.11517/pjsai.JSAI2018.0_2D2OS21a04
・安藤 英由樹,渡邊 淳司,チェン ドミニク,青山 一真,坂倉 杏介「Wellbeing を促進する情報技術の検討」横幹連合コンファレンス予稿集,横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)2017,0,A-1-3. doi:10.11487/oukan.2017.0_A-1-3
・Hideyuki Ando, Junji Watanabe, Han Long D. Chen, Kyousuke Sakakura:“Development of Information Technology Guidelines for Promoting Wellbeing in Japanese Culture,”2nd Symposium Computing and Mental Health,Denver(英語)
・Dominique Chen: Decoding the Dividual and Ephemeral: toward the coupling of Human Nature and Computed Media 2009.10 CODED CULTURES - Exploring Creative Emergences(英語)
・Dominique Chen: Toward Digital Prochronism: How to Share Creative Processes 2008.1 Video Vortex Conference #2 (英語)
・Dominique Chen: HIVE: Practical Study on Social Creativity through Commons-Based Peer Production 2007.11 re:place 2007 - on the histories of media, art, science and technology(英語)
・Dominique Chen: HIVE: a Media Art Archive as a Multi-Derivative Creativity Platform 2007.7 Ubiquitous Media: Asian Transformatio ns (U-MAT) (英語)
・ドミニク・チェン: 創造支援型メディア芸術・アーカイヴ「HIVE」の基礎検討 2005.6 日本アートド キュメンテー ション学会 (JADS) 年次総会、2005
展示・受賞等
・Nukabot: DCEXPO Innovative Technologies 2023 採択受賞 (Ferment Media Research)
・Nukabot: 異能ジェネレーションアワード 株式会社NTTデータ 企業特別賞 (Ferment Media Research)
・Google Creative Lab + Studio TheGreenEylと共同制作した作品「FOUND IN TRANSLATION」が2021 ADC AWARDS - EXPERIENTIAL DESIGN 賞を受賞(https://www.oneclub.org/awards/adcawards/-award/40450/found-in-translation)
・情報技術研究とアート活動を架橋する専門家としてArs Electronica Art Thinking ForumにアーティストKaren Palmer(英)、建築家John PalmesinoとAnn-Sofi Rönnskog(スイス)と共に招聘され、招待講演とパネルディスカッションに参加(2021.9.12)
・2021年1月から11月まで、ヨーゼフ・ボイス生誕100周年を記念してゲーテインスティテュート東京が主催した国際文化企画「beuys on/off」(芸術監督:高橋瑞木)のEURASIAプログラムlead-associateに就任、中央アジアのアーティスト、研究者たちとのオンライン対話の場を企画。同年9月初旬に東京ドイツ文化センターにて、中央アジア出身の現代アーティストの作品展示をキュレーションした。
・著作「未来をつくる言葉」が第三回八重洲本大賞を受賞 2020.10.23
・コミュニケーション技術の専門家として、2020年10月から2021年6月まで、デザインの展示施設21_21 DESIGN SIGHT(三宅一生デザイン文化財団)で開催された企画展『トランスレーションズ』の展示ディレクターに着任。「翻訳」の概念を拡張する展示を、現代美術、スペキュラティブ・デザイン、HCI研究、デザインの分野を横断してキュレーションした。
・デザインの国際展示XXII La Triennale Milano『Broken Nature』展(2019.3.1〜9.1)にぬか床発酵ロボット『NukaBot』を展示。
・あいちトリエンナーレ2019『情の時代』展(2019.8.1〜10.1)に2,000人以上から遺言の執筆プロセスを集めたインスタレーション『Last Words / TypeTrace』(#10分遺言)を出展。同作はまた2020年9月のArs Electronica Festival Tokyo Gardenプログラムでオンライン展示された。
・情報技術研究とアート活動を架橋する専門家としてArs Electronica Future Innovators Summit2017に招聘。欧・米・アフリカ・中東からの参加アーティストたちと共に当年のテーマである「人工知能の倫理」を巡るディスカッションプログラムに参加、構想発表を行った(2017.9.7-10)(英語)
・分解系レコーズ, 萩原 俊矢, ドミニク・チェンで制作したウェブサイト「Creative Commands Compilation Data」が第16回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門審査委員会推薦作品を受賞(2013.2)
・dividual(遠藤拓己, ドミニク・チェン)名義で制作した作品“タイプトレース道――舞城王太郎之巻”が平成20年度文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品を受賞(2009.2)
・メディア・アートの専門家として、Prix Ars ElectronicaのDigital Communities部門International Advisory Boardを努め,賞の選考に携わった(2008年,2018年)