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japanese
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マ
マリDate
2026/02/27
『食べた後どうなっているのか図鑑 動物の消化器の秘密』アイナ・ベスタール絵/ビクトル・サバテ文(日経ナショナル ジオグラフィック)
岩を食べる生き物がいる。フィリピンの川に棲むリソレド・アバタニカは、石灰岩に穴を開けて暮らす軟体動物だ。体内の細菌が石灰岩から栄養を生み出すと考えられている。一見すると、私たちとは全く異なる存在に思える。
だが、本書のイラストを見ると驚かされる。口から消化器官に至るチューブ状の構造は、人間の消化器系とほぼ同じなのだ。入り口から出口へと続く一本の管。食べて、吸収し、排出する。エネルギーを得て生き延びるためのこの単純にして精巧な仕組みを、私たちは地球上の無数の生き物と共有している。
人新世と呼ばれる現代、人間は自らを特別な存在と思いがちだ。しかし内臓の構造という最も身近な次元で、私たちは他の生命と深くつながっている。
本書はその事実を、70種類の生き物の美しい図解で体感させてくれる一冊だ。五十嵐加奈子訳、綿貫宏史朗日本語版監修。(3960円)