作成者小野泰雅 ハクウコウ 鵜飼梨央海は地球上において最初の生物の誕生以前からそこに存在していた。あらゆる個体が生物種が、生まれては滅んでゆく痕跡を海のなかに蓄積させてきた。わたしたち人間も、時に何かを夢見るように、海の前に立ち、それと向き合ってきた。 わたしたちはそのような海を、交信のメタファーとして捉えた。それは現代の即時的なコミュニケーションから離れ、もっと曖昧で、巨大なリズムとの関係で主体をさだめるという試みである。前の作品次の作品トップに戻る